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75-2現在では憩いの場となっている紫川。しかし、その昔、北九州が日本の化学工業の拠点となっていた頃、工業化、都市化による工場廃水や生活廃水などによって汚染が急速に進み、紫川は水質汚濁や悪臭のひどい川でした。そんな中昭和43年から北九州青年会議所の「紫川の清流を取り戻そう」と行われた浄化運動が、市全体に広まりました。

紫川浄化運動をはじめとする環境改善運動は、市民・行政・企業が一体となって取り組んだ理想ともいえる運動でした。その後も様々な先導的な取り組みをおこない公害を克服した結果、2011年には経済成長と環境政策を両立した「グリーン成長モデル都市」としてアジアではじめてOECDに選定されました。

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2012年市内中心を流れる紫川を舞台とし「紫川フェスティバル」を開催。この大会の素晴らしさは、官民一体となって浄化された紫川のもつ魅力と可能性を、多くの競技参加者の皆さんやボランティアの方々と共に感じることができたことです。そして、全国大会の記念事業として開催されることによって「環境未来都市」としての北九州の魅力を大きく発信する契機となりました。この川がいつまでも人々に愛され、私達の生活の基盤である美しい川であって欲しいと心より願います。75-4