50対談動画は、きっとこの青年会議所に脈々と受け継がれるんだと思います。それは今日おっしゃった「希望の種を蒔く」っていうところがすごくJCで大事だと思うんですね。それが仮にこう芽が出なかったとしても、私はいいんじゃないかと思うわけですよ。上田君 実は出ない芽ってたくさんありますよ。中島先輩 でも一生懸命仕事もしながら、街のため、人のためにいつかその花を咲かせるために種を蒔き続けるっていうこのプロセスにとてつもなく価値があると思うんですね。ー会員拡大を行う上で重要なこと、意識すること、中島直前会頭が大事にされていることがあれば教えていただけますでしょうか?中島先輩 拡大が目的ではないということを私自身大事にしてきました。拡大はあくまでも手段であって、その先の街の若者に成長の機会を提供し街の若者が自ら仲間と共に運動起こすことができるようになるということが最も重要な目的であって、あくまでも拡大は、そういった青年機会を提供する入り口なのだと私は思い続けてきました。例えば会社でもそうだと思うんですけれども、どうしても私もよくあるんですが、その売上を上げるっていうことに意識が向きすぎちゃって。じゃあ、売上を上げて利益を出すなら出して、最終的に会社として何をしたいんだっていうところが最も重要なんですけれども、その手段である売上を上げるというところに、まあ私自身フォーカスしてしまうときがあります。拡大と多分同様で、決してその拡大の数を出すことが目的じゃなくて。その先にどんな街を作りたいんだとか、どんな成長の機会を提供したいんだっていうことが重要なんだろうなと思います。上田君 その崇高な理念というか、その先を見せることは非常に大事なのかもしれませんね。こうやって拡大活動やってる上でいいじゃん、いいじゃんでやりがちですが、理念共感をもって入ってくれる新入会メンバーというのも募っていきたいという思いもあります。実は事務局の扉をノックしてくれる人っていうのも実際少しずつ増えてきていて、仲間がほしいなどの理由で県外から来て、知ってる人がいない中でホームページを見つけたというようなケースもあるので、そういったところを広げていけたらなというふうに思っています。中島先輩 北九州のホームページは素晴らしいと思っています。情報発信の内容・質、スピード、美しさ、何もかもの訴求力が素晴らしくて、まさに幸せを見つける装置のように、あのホームページが働いて、オープンの人の人生をよりよく変えていくノックを生み出してるんだろうなというふうに思います。ーこれまで拡大で苦労された、また逆に達成感を得られたエピソードされたものがあれば教えてください。中島先輩 あるロムで夜、働く女性はメンバーになれないっていう不文律があって、それが何十年も続いてきたそうなんです。なんでだろうと思って聞いてみたら、よくわからない理由なんですよ。別に定款上とか規程上にもないし、でもだめなものはだめだみたいな話であって、私も納得できなくて、青年会議所の使命は「どこまでいっても成長の機会を提供する、あらゆる青年にそういった機会を提供する」っていうプラットフォームに過ぎないのに、自分たちの勝手な価値観によって、この組織を歪め、そして、青年に成長の機会を提供するということを止めてはならないっていうことを私は伝えました。結果、その方入会されまして、今まではそのロムで理事をされ運動を一生懸命やっています。もちろん人間の思考ってフィルターがあるので、どれが正しい、正しくないっていうのは簡単には言えないのですが、やはり一人の青年がより良く変化していく、それを止めてはならないっていうのが私の信念です。ですから、難しかったというのは拡大をする上でいろんな人の思考というフィルターがあるので、そこをどう調整していくか。みんなが納得できる形で、より機会が一人でも多くの青年に提供できるかっていうところの、調整がすごく難しかったです。上田君 確かに話を聞くと難しそうなお話ですね。例えば、拡大責任者が複数にいたら好き嫌いというか、その主観であったり、その中で一つの方向性を出して、正しいことを正連なっていくということがものすごく大変ですね。中島先輩 でも最後はこの組織は誰からもお金ももらってないし雇われてないので、自分の信念でしっかりと伝えるべきこと、伝わるようになるべくして、言葉を伝えていくということが拡大で大事なんだろうなと思いました。もう一つ私はJCという組織を本当に最も大切な組織、街にとっても最も大切な組織だと心から信じてます。ですので、なるべく我が社の社員にもこのJCプラットフォームを通じて成長機会を獲得して欲しいと思い、七年前に東京勤務する女性社員に白羽の矢を立て、東京青年会議所に入会をさせました。もともとは内気な性格で、社内の自己評価をやたらと低く出す人だったんです。好成績を出しているのになんでこんな低いんだって思うくらいに。ところがJCの中でいろんな人に出会って、価値観が前向きに変化して行くことで、彼女は自分の評価も大きく変わりましたし、何よりJCの中での役割を通じてもっと成長したいという気持ちが生まれたんですね。今35歳なのですが去年東京青年会議所の委員長職に自ら立候補して挑戦をし、そしてその経験を会社にフィードバックして、さらに仕事でも成果を出してくださっています。拡大というのは、確かに町の青年に大きく広げていくものでもありますけれども、もっと手前にあります、大切な大切な社員という青年がいるのであれば、そういう人たちにもこのJCという機会をどんどん提供できればいいんじゃないかなっていうのは感じます。ー去年持ってご卒業ということで、中島直前会頭にとってJCとはどんな場所ですか?中島先輩 脈々と愛が受け継がれた組織だと思います。誰一人この組織から一円のお金をもらわず、手弁当でこれだけ街のため、人のため大切な仲間の為に汗を流し続けるみたいな。この動機は一体何なんだろうと私なりに考えました。結果、これはこの組織が愛を前提としている組織だからだと思ったんです。私は愛とは人に無条件で奉仕をするという定義を持っていると思います。愛とは多面的で、例えば私ビートルズが大好きなんですが、ビートルズでもお釈■様でもキリストでもみんな愛だっていう風に言っていますが、それぞれの表現が違うので、たぶん自分なりに解釈をしていいんだなと。私はその愛というものを人に無条件で奉仕すると定義をし、この組織では脈々と受け継がれている。だからこそ、このプラットフォームである青年会議所に入ることができれば、自然と自分の心の中により幅広い対象に対する愛が芽生えていく。そんな組織だと思います。いつの間にか誰かのために頑張ってる自分がそこに居る、そんな自分が生まれる場所なんだろうと思います。上田君 まさにその通りですね。入会したときは、どういった組織だという疑問から入って、いつからか愛を前提とした行動が、できてきているメンバーもたくさんおります。しかし、まだ気づけてないメンバーもいるかもしれません。それを上から流していって知ってもらう機会を与えるっていうのも大事だなというふうに共感致しました。ー北九州青年会議所メンバーに対して一言エールをお願いします。中島先輩 北九州青年会議所に所属するあなたに申し上げたいことあなたなら必ずできます。青年会議所は、あなたをよりよくする力を持っていて、そしてあなたが望めば、その成長の果実は確実に手に入れることができます。どうかこの素晴らしい北九州青年会議所を通じて街を人、そして何より自分自身をより良くしてください。青年会議所に所属するあなたなら必ずできます。心から応援しています。ありがとうございました。
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