理事長所信
第68代理事長 小嶋 慶
黎明の光
IT を媒介とした高度な情報化、人工知能の進化が始まり2045年には人間と人工知能の能力が逆転するシンギュラリティに到達すると言う人も少なくありません。
我々の生活や文化を劇的に変え、これまでにない多様な価値観を必要とする新たな社会がまさに今、始まろうとしています。
私たちは一人の力では何もなしえません。人と人とがつながり、地域と地域がつながり、国と国がつながる。そのような「つながり」の総体が大きなムーブメントを生み出し、「今」と「明るい豊かな未来」をつなげる原動力になることを確信しています。そして、私たちJCの歴史は、様々な運動を通じて、まさに人と人とを、地域と地域とを、国と国とを繋げてきた歴史でもあります。私たちJCは、次世代のリーダーとして、これから訪れる未来を希望溢れるものとするための「光」たる存在でありたい。このような想いを胸に、1年間、運動に邁進してまいります。
【まちの未来へ「つなぐ」!持続可能な北九州の実現】
北九州市は、2018年4月に経済協力開発機構(OECD)からアジア地域で初の推進に向けた世界のモデル都市に選出されました。しかし北九州市内におけるSDGs認知度は十分とは言えません。そこで、市民や企業がSDGsへの理解をさらに深めるとともに、北九州のまちが世界と共に持続的な成長を遂げていく必要があります。
また、北九州市は国が推進する連携中枢都市圏構想のもと、中枢都市として、連携中枢都市圏「北九州都市圏域」を形成していくこと宣言しています。しかし、このような地域の垣根を取り払う考え方には、否定的な意見も少なくはなく、国の方針や行政の連携だけでは難しいのが現状です。我々は中枢都市の青年経済団体として、JCならではの手法を用いて、そこに住まう人々とともに地域の未来を生み出すことが求められています。
そして、持続可能な北九州を実現するためには、未来の北九州を創っていく人材である青少年の育成も不可欠です。学校教育のみならず、地域における学び、また社会教育など、教育の果たす役割は非常に大きいといえます。未知の問題に答えを生み出すための「思考力」、多様な価値観を共有する他者とコミュニケーションを通して現実の問題を解決する「実践力」を育て、北九州の未来を担うリーダーを育成します。
【創始の精神を次代へ「つなぐ」】
今年で67年目を迎える北九州JCは、創立以来「明るい豊かな社会の実現」という壮大な理念のもと、常に運動を展開してまいりました。そして、次代の指導者たりえる若き青年が互いに自らを修練し、それぞれの社会で力を発揮してきました。すなわち、経済運動だけでもなく社会運動だけでもない次世代リーダー育成機関でもありました。昔も今も将来もこの概念は変わらずに、次代へつなげていかなければなりせん。
次世代リーダーとしての自覚と責任をもち、JCの精神を理解して「明るい豊かな社会」の実現に向けて、同じ志の仲間と共に歩んでいく新入会員の育成には特に力を入れ取り組む必要があります。そのためには、創始の精神が溢れた先人たちの運動から多くを学び、実践する必要があります。
【市民の共感へ「つなぐ」!JCブランド確立】
JC運動を一層効果的に展開していくには、組織の認知度を向上させると共に、まちの課題を解決する能力に優れた団体として、そして次世代リーダーの育成機関として信頼されるJCブランドを確立することが必要です。
そのためには、会員拡大は不可欠です。私たちが周囲にJCの魅力を伝えることができれば、志ある青年経済人がLOMに集い、その結果として、LOMは、まちの課題を解決する能力に優れた団体、また次世代リーダーの育成団体として、市民に認知され信頼されることとなるのです。
また、市民意識の変革には市民の共感を得ることが不可欠です。
そのためには、組織の認知度を向上させ、LOMの事業を広く地域に発信することが必要です。JC運動を一層効果的に展開していくには、情報技術が進化していく時代にあわせ、インターネットやSNSなどの情報発信の方法も進化していかなければなりません。時代に合わせた情報発信を駆使し、LOMの組織や事業の認知度を向上させ、JC運動と市民を繋ぐことが、私たちのめざす市民意識変革に直結するのです。
【世界と北九州を「つなぐ」!北九州のファンを増やそう】
昨今世界では、行き過ぎたグローバリズムと新自由主義が世界中に広まった結果、そのアンチテーゼとして、排外主義の強いナショナリズムが各国で見られるようになりました。また日本も、近隣諸国との間の領土問題・歴史問題が再び注目される状況にあります。だからこそ、JC運動の最終的な目的である「恒久的な世界平和の実現」を再認識するともに、私たち北九州JCと、姉妹JCが今まで以上に友情を深め合い続けることが必要であります。そして、北九州を代表する青年経済団体としての自覚をもったうえで姉妹JCやその地域の市民に相互の地域の素晴らしさや魅力を伝え、惹きつけると共に相互の地域のファンづくりを促進する必要があります。
最後に
想いをつなぐ、人をつなぐ、地域をつなぐ、未来へつなぐ・・・
人は一人では、成長することはおろか何かを生み出すことも困難です。誰かのためにと想うことが、行動の原動力となり、その想いが人の心を動かし、人と人をつなげ、成長させ、やがて大きくなった力が、この地域を成長させる原動力となるのです。明るい豊かな社会の実現に向け、私たちの運動を加速させていくためにも、
手と手をつなぎ、力を合わせ挑戦し続けましょう。
2020年度運動方針
1、まちの未来へ「つなぐ」!持続可能な北九州の実現
2、創始の精神を次代へ「つなぐ」
3、市民の共感へ「つなぐ」!JCブランド確立
4、世界と北九州を「つなぐ」!北九州のファンを増やそう
理事長プロフィール
氏名 | 小嶋 慶(こじま やすし) | |
勤務先・役職 | 株式会社セルブ 代表取締役 | |
生年月日 | 1981年(昭和56年)1月 16日 | |
趣味 | 読書 | |
血液型 | A型 |
理事長北九州JC歴
2009年 | 入会 アカデミー第3委員会 委員 | |
2010年 | アカデミー第1委員会 委員 | |
2011年 | 事務局 次長 | |
2012年 | JAYCEEフレンドシップ開発委員会 委員長 | |
2013年 | 地域の経済推進委員会 委員長 | |
2014年 | 会員拡大委員会 委員 | |
2015年 | 常務理事(常任理事) | |
2016年 | 専務理事 | |
2017年 | 監事 | |
2018年 | 副理事長 | |
2019年 | 副理事長 |
理事長出向歴
2014年 | 日本JC 全国大会運営会議 委員 |